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【部屋も心もすっきり】72歳一人暮らしの母の汚部屋を清掃

我が家は自営業で父母とも仕事で忙しく、家事一切は祖母が取り仕切っていた生家はモノがあふれ、友達をうちに呼ぶことも恥ずかしいような状況。いま思えば「部屋を片付けなさい」と親に言われたこともありませんでした。
現在は商売をたたみ、姑や夫とも死別、子どもたちも独立し、マンションに引っ越してスープの冷めない適度な距離を保ちながら気楽な一人暮らしを満喫している母の様子を月に何度か見に行く状況が数年続いていました。

 

食事をするときにはダイニングテーブルにあふれる雑誌やリモコン、書類をざざっとわきによける。いつの間にかダイエット器具が導入されている。そんな暮らしに疑問も持たず口出しもせずにいました。

 
そんな母の家に離婚した姉が同居することとなり、部屋を空けるための片づけを始めることに。その清掃が想像以上に大変だったのです。

 
4LDKの間取りのうち寝室を除く3部屋は物置状態。昔着ていた肩パッドが懐かしいスーツ、フラダンスを習っていた時の衣装に小道具、写真が何千枚も入った段ボール、手芸のための着物端切れ、なぜか靴下ばかり入ったクリアー収納ケースが4箱も。。。そんな品々があふれていました。

 
子どもたちから見ればゴミだらけなのですが、「いつか使うかも」「まだ使えるからもったいない」と70歳を超えた人間は頑固です。意地でも捨てさせようとしません。
こんまりさんのときめき片付けの本を読みきかせ、「これはときめく?」「今からランチに行くのにこの服を着ていきたい?」「誰がよろこぶ?」と一つずつ捨てる、捨てないの仕訳をすること半日。摘みあがるゴミ袋と、広がる部屋の床スペースに比例して、だんだんと捨てる心理的ハードルを下げ、逆に捨てる喜びを感じるところまで高齢独女の意識を変えることに成功。

 

これは熱が冷めないうちにやりきらなければと、3兄弟全員に収集をかけてその日の夜中2時までかけて3部屋のモノを仕分けすることができました。

 
片づけ中に発見した封筒に入った現金を軍資金にとった出前の寿司を食べながら、これからは毎年1回、子どもたちが集まって定期的に大掃除大会をしようという約束を交わして、72歳一人暮らし汚部屋片づけ第一弾が終了したのでした。

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