月別アーカイブ: 2018年8月

父の遺品〜息子への愚痴〜

私が大学生の時に、父を白血病で亡くしました。まだ50代でしたし、元気だったので、ショックを受けたのですが、遺品を整理していた時に、そのショックが怒りに変わりました。それは「ノート」です。私に対する愚痴が書かれたノートがでてきたのです。
1ページ、2ページならわかるのですが、なんとノート1冊に及びました。
父は物を捨てられない人だったので、押し入れは本当に汚くただでさえ整理中にクシャミが出ていたのですが、父のこのノートを読むとあまりに酷すぎて、持病の喘息が再発しました。
後日知ったのですが、父は職場の人間、友人、近所の人…ひいては入院先の看護師さんにまで、私の愚痴をこぼしていたそうです。私の前では、良き優しい父親だっただけに、そのような裏の面を見てしまい、心から冥福を祈ることができませんでした。
父は良い父親を演じるのに疲れて、この世をさったのではないかとさえ考えてしまいました。
故人の遺品整理をすると思いもよらないものが出てくるものです。