父の弟の叔父さんは、生涯独身でした。私の自宅から2時間ほどの隣県のマンションに、一人暮らしでした。
その叔父さんが高齢になり病気で入院した事を近所の人から連絡を受け、病院に駆けつけ、保証人にもなりました。
私の父も母もすでに他界していないため、幼い頃にお世話になった事もあり、私が叔父さんの面倒をいつしか見る様になっていました。
そんな叔父さんも看病の甲斐なく他界し、小さな葬儀も営みました。そして、最後に叔父さんが暮らしていたマンションの部屋を引き払う遺品整理作業を行いました。
片道で2時間もかかる立地で、とても自分達では遺品整理は無理なので、箪笥や収納の引き出しをチェックし、通帳や印鑑や重要と思われる書類だけを一旦取出し、後は遺品整理業者さんに家財道具の搬出・処分をお願いしました。
遺品整理業者さんは、貴重と思われるものや形見となりそうなものを除け、私の意向を確認しつつ分別してゴミ袋に詰め込まれて行きました。
1日で終了する様に配慮して下さり、夕方には無事に家主さんに部屋を明け渡す事が出来ました。叔父さんの最後を看取る事はできませんでしたが、それでも孤独死にならず、病院で医師や看護師に見守られて息を引き取れた事はせめても救いでした。
少子高齢化と結婚しない人が増えている昨今、私が経験した様な例は増え続けるのでしょうね。